
完全予約制 そうめんコース料理

本店

山あいの村でつくる手延べ麺
奈良県東吉野村は林業で有名な村。
吉野川と紀ノ川の最上流、青々とした木々が鬱蒼と茂る山間にあります。その静謐な美しさは、俳人・山口誓子が句に残すほど。また、幕末を駆け抜けた天誅組終焉の地としても知られています。
坂利製麺所は村のなかでも、もうこの先に人家はない、という奥まったところにあります。
積雪こそ少なくなりましたが、冬は氷点下になって山仕事はできません。冬季の安定収入はなく、村の人が働けるのは一年のうち半年だけ。仕事がないため過疎が進みました。
村の人々が冬にも働ける環境を。過疎対策にはじめたのが、寒い冬に行う素麺づくりでした。
極寒に行う素麺づくりは、東吉野村の環境にぴったりでした。水は清く、車もほとんど通らないので、空気も澄んでいます。

国産小麦へのこだわり
坂利の麺はすべて
国産小麦粉を使用しています。
国産小麦粉は粘りがないうえ、ベタつきやすいので、
素麺づくりには扱いづらい面があります。
なぜ国産にこだわるのか。
創業者は子どもを3人抱えた主婦でした。素麺作りをすることになったときに立てた目標が、
「自分の子どもに自信をもって
食べさせられる素麺を作る」。
そこから、業界の常識にとらわれることなく、国産小麦・油・塩など、自分たちがよいと思う原材料を選んできました。
国産小麦や本葛粉など、素材にこだわって麺づくりをする。
そのことが食を次の時代につなげてゆくことにつながると
信じています。

このたび、坂利製麺所の製品を使ったそうめんコース料理を
「本店」にてご提供いたします。
東吉野の過疎対策として始まったそうめんづくり、生業となるためには、
一定量お届できる企業とのお取引が中心です。
このコース料理は、東吉野村に足を運んでくださるお取引先の方々に
お召し上がりいただいていたものです。
当地は近隣にお食事できる店が乏しい場所のため、
「国産小麦のおそうめんを知っていただければ」との思いをこめ、
また、当社製品を知っていただくきっかけとしてのプレゼンテーションも兼ねた
おもてなしでした。そのコース料理を公開させていただきます。
完全予約制です。ランチ営業のみ、メニューはございません。
季節に応じた時々のコースとなります。
お食事中、お取引先様へのプレゼンテーションと同じように
お料理、麺のこだわり、素材、当社概要などのお話を致します。

